中古ショップのスゴいヤツ

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ブックオフが好きです。ハードオフも好きです。というか、中古品販売の店が全体的に好きです。新品のものがほぼ無い自然体の空間には異常なほどの安心感があります。

中でも2000年代以前のゲームソフトや本が好きで、数年前に出たであろうゲームや本の中からマイナーな初代PSのソフトややけに色がくすんでいる背表紙の本を見つける速度や精度はブックオフに行くたび磨かれているような気すらします。

この記事ではブックオフやその他古書店・古本市で見つけたいい感じなモノを紹介していきます。ちょっと長くなるかも。

 

  • ■ジャンクレコード・VHS
  • ■書籍
  • ■おわり

 

 

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怪人戯録/グエンドリン編の裏側

表題作品のネタバレ含む

空想怪人録をベースにしたゲーム、空想怪人戯録第一弾の公開を開始しました。結局前編後編に分けて作るのは負担がでかすぎるということでこのように一編一編公開することにしたんですが、こっちの方がいいですね!

一人目の怪人は食人鬼グエンドリン・アルマンです。

 

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マリアンヌ新城のねんどろいどどーるを作る

内村です。突然ですが私の趣味のひとつに『音ゲー』があります。約7年前SOUND VOLTEXという音ゲーに触れてからというものの、時間を見つけてはゲーセンに通っています。

そして現在、私はCHUNITHMという音ゲーにハマっています。最初はその操作性が面白くてキャラクターシステムはあまり重視せず、ノーツを捌く動作が気持ちよくて続けていました。しかしある日公式サイトを眺めていたところ、あるキャラクターのアイコンが目に入りました。

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※画像は現行Ver.CRYSTALのものです

AIR PLUSバージョンより登場したマリアンヌ新城さんです。

初見の印象は『可愛い……』でした。当時STAR PLUSバージョン末期だったCHUNITHMにはギリギリ彼女と彼女の相方がいるマップがまだ残っており、僕はそこを全力で走りこのマリアンヌ新城さんをゲットすることに成功しました。以降は育成を続け、新曲や難譜面を楽しんでいます。

ところでプレイする度に思うのですが、

 

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メチャクチャ可愛くない……?

 

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相方もモウレツに可愛くない……?

 でもグッズ無くない?ということで、作ることにしました。

相方のマイケル斉藤さんも作りたかったのですが、私の技能ではあの衣装と装飾を作ることはたいへん難しいと判断したため、マリアンヌ新城さんを立体化しようと思います。いつか彼も別の形で立体化したくてたまらない。

 

目次

  • ■道具
  • ■設計図を描く
  • ■髪を作る
  • ■衣装を作る
  • ■面相を描く
  • ■感想
  • ■制作後記
  • ■参考にした動画・サイト

 

 

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近況報告

最終更新から既に1年以上経ってました。内村です。

じゃあその間どこで活動していたかというとやっぱりTwitterなんですが、その時その時に記録したはずの大きめな出来事は爆速で流れていってしまうのです。ブログが廃れていないのは、大なり小なり自分周辺で起きたイベントを発言単体ではなく発言『集』として留めておけるからなんじゃないかと思います。

ということで今回はTwitter上に放流したままにしておきたくない、個人的にこれはブログに書いとかなきゃいけないぞと思ったことを書いていきます。

 

 

■『空想怪人戯録』進捗

 シナリオは半分完成しました。シナリオさえ終わればあとはウイニングランと勝手に思っていたのですが、全体の進捗で言うと……40%ぐらい……まだ私は人間を卒業したわけではないので、無理せず焦らずやっていきます。でも音にはこだわっていきますよ。

それからこれは結構大事なことだと思うんですが、前編後編に分ける予定がなくなりそうです。今前編として作っているものは『空想怪人戯録無印』みたいな位置づけになり、後編以降は1人ひとりのエピソードを単体で公開していこうかなと思っています。

今作に登場する新キャラクター、みんな気に入ってるので早くお披露目したいですね。

 

 

■モニターが増えた!

デュアルモニタにしました。これがめちゃくちゃ快適でして、フォルダ間のやりとりや絵を描くときの資料探しがとんでもなく楽。さらに机の上が騒がしくなってかっこいい。私は作業中画面左半分に自分の絵が表示されてないと落ち着かない癖(?)がありまして、それを大胆に行う事ができるのが嬉しいです。しかもそれで作業画面が圧迫されない!

 

 

推しができた

今まで二次創作はしてきたことがあるし、大好きな作品やキャラクターもいっぱいいます。でもやっぱり一次創作が自身の中心となっていました。が、それ一筋と言い切れなくなるようなものすごいキャラクター(たち)を知ってしまいました。それはもう、雷に打たれるような出会いが……

言いたいことはいっぱいあるのですがここで書くと主旨からズレるしかなりのスペースを取ると思うのでブログに書くのはまたの機会に。詳細はPixivTwitterへ。

 

 

■PCを新調した

時系列的にはモニターを増やした前です。メモリ8GB(元々は4GB)・Corei3から、メモリ16GB・Corei7になりました。BTO!旧パソコンではCubaseが激重・起動が激遅・動作音がでかい等、使い方にスペックが追いついていなかったのか様々な問題があったので、これは寿命か世代交代ということで買い替えを決めました。新PCは旧PCよりも軽くて小さくしかも起動爆速・処理高速で驚きました。特に起動するまで10~20秒ぐらいしかかからなくて(旧はまともに動くまで2、3分ぐらいかかっていた)驚きましたね。

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役目を終えた旧PC。5年間ありがとうございました。

 

 

 

新作のこと

骨董少女公開からもう6ヶ月になりました。時間の流れは早いなあと最近よく思います。公開のすぐ後から実況プレイ動画、ファンアートや感想を投稿してくださった方々には本当にただただ感謝の極みです。ありがとうございます。

現在は新作のノベル(アドベンチャー?)ゲーム、『空想怪人戯録』を製作中です。骨董少女とは対に明るい雰囲気の探索要素が少ない、キャラクターとの会話がメインのゲームになる予定です。

出すキャラクターの数が多いので前後編に分けます。

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前編。9人の人型怪異とふれあいます。掌編or短編×9。

 

 

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後編は8人です。

 

ゲームを作る時に限らずのことなんですが、やたらとグラフィックにこだわってしまうので程々に肩の力を抜いて制作するようにします。できるだけ。年内に前編が大体終わってるといいな……

余談ですが、今作の主人公はヴィクター・ローレンスとは真逆の雰囲気の人です。

 

骨董少女の裏側

※この記事には自作ゲーム、骨董少女のネタバレを含みます。


U.C.murarです。内村です。
ちょっと前に、『骨董少女』というアドベンチャーゲームを公開しました。既に多くの方にプレイして頂けているようでとても嬉しいです。ありがとうございます。

今回は骨董少女について作者が知り得る限りの情報、本編に入れるまでもない些細な裏話や使わせて頂いた楽曲についてなどを書いていこうと思います。よろしくお願いします。

 

■舞台

幼少期(0~20歳)のヴィクターとその両親とその友人が住んでいたあの町は、大体アメリカのどこかの田舎をイメージしています。「廃墟の似合う寂れた場所」ってどんな感じだろう、というイメージのみで作りました。帰省したヴィクターが真っ先に「何もない」と言いますが、あそこは本当に何もありません。マジで何もありません。ヴィクターがインドア派なのも多分そのせいです。強いて言えば、たまに観光客がやってくる博物館と劇場があるぐらいです。

 骨董少女を作るきっかけが「廃墟を歩くゲームが作りたい」だったので、廃墟がマップの大半を占めています。

 

 

■登場(する)(と)

 

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■ヴィクター・ローレンス

 主人公。25歳。ダグラスの息子。デリアとゲルトラウデの弟。都会の靴屋で細々と働いている。傍ら、趣味で小説を書いており、執筆の際は眼鏡をかけている。使っている道具はあの万年筆です。ちなみにこの靴屋、店先に時々猫がやって来ます。彼は動物が好きなので、こっそり迎え入れているようです*1

かなりの面倒臭がり屋で外出はもちろん、運動も全くと言っていいほどしていません。食事も手抜き、髪にもほぼ何もしていません(大体寝起きのまま)。そういった無精さ故か、生まれてこの方恋人が出来ていないようです。でも、ちゃんとシャワーは毎日浴びています。ご安心を。

彼が都会に出てきた理由の一つに、「持ち込みがしやすいから」というのがあります。一体何をどこに持ち込もうというのでしょう。

主人公ということは、このゲームの中で一番長い時間廃墟を歩く人になるので、どの廃墟にいても馴染む地味なデザインにしようと心掛けました。シャツのチェック柄は全部手書きです。眼鏡をいつも装備している人がよく「お前眼鏡が本体なんだろ」と言われるように、あの模様がヴィクターを構成する大きな要素だと個人的に思っています。いや万年筆かな……いや指輪かもしれないし、あの額かもしれない……

図書館でデリアに『ジャケットから埃っぽいにおいがする』と指摘されていますが、これは「祖父母の家の押し入れの匂い」を想像していただけると分かりやすいと思います。

本編にて、ゲルトとの会話に「探偵が拳と縄で事件を解決する小説」が出てきます。内容はともかくヴィクターが人生で初めて完結させた小説であり、彼にとってかなり思い入れの強い作品だったようです。25歳現在、彼の目の前で朗読したらどうなるのでしょう。

イメージは洋画ドラマの主人公。

 

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■デリア

ヴィクターが持っている万年筆の魂が実体化した少女。彼の姉。ゲルトとは姉妹のような仲であった。一番昔の持ち主であるエリノア亡き後、ダグラスとヴィクターの生活をゲルトと共に影で支えていた。故に、彼女にとってエリノアは優しい母、ダグラスは偉大なる父、ヴィクターはかわいい弟も同然である。

しっかり者で真面目な性格。人間の生活において、適度な運動とバランスの取れた食事は何よりも大事と考えている。なお本人は飲まず食わずで生きることが可能である。人間じゃないので。

その(万年筆としての)性質上、記憶力がいい。

既に気付いた方もいるようですが、デリアとヴィクターのビジュアルはあえて似せてあります。距離が近い感じを出せていたら嬉しいです。

実は彼女、最初期は派手なネクタイとジャケットを纏った「ヴィクターを狙う強盗」という位置づけでした。しかし物騒すぎたのでデザインを例の配色に、立場を真逆のものにしました。燕尾服調にしたのは、「誰かに侍る人」というイメージからです。最終的に(時には力技で)ヴィクターを守り導く心強いお姉ちゃんに落ち着きました。

外見年齢は18、実年齢は60歳以上。

 

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■ゲルトラウデ

イーサン・アークライト愛用のグランドピアノに宿る魂が実体化した姿。長年生きているのか、高貴な道具だからなのか、格式高げな口調で喋る。スキンシップが好きなようで、特にヴィクターには弟ということもあってかやたらと触る。彼女なりの理由もあるようだ。

自信たっぷりで常にテンションが高め。もしかしたら劇場を探索する際、先に歩いていたのは彼女だったかもしれません。

骨董少女を制作するにあたり、一番初めにデザインしたキャラクター。学生時代音楽室にあったピアノを思い出しながら外観を決めました。いい感じにピアノの意匠を取り入れられていたらいいなと思っています。お気に入りです。

外見年齢は20代、実年齢は70歳以上。

 

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カルメン

身に付けた者が次々に不幸となる紅玉のペンダント、『傾国の秘宝』に宿る魂が実体化した天真爛漫な少女。何十年ぶりに"真の姿"で出た外の世界でヴィクターに一目惚れし、その魂を奪い、肉体を自分のものにしようとした。

魔性の(少)女。人間の肉体を乗っ取って遊ぶ悪い骨董品です。ヴィクターが見ている赤髪の彼女が宝石の「本体」なので、彼女を殺せば宝石自体は無害となります。もしあのままカルメンがヴィクターを乗っ取っていたら、彼の肉体を思う存分たっぷり堪能されたりできっと無事では済まなかったでしょう。

骨董品店のベッド脇から博物館の特別展示場までの間、ずっと彼女はヴィクターのことを狙っていました。息遣いから歩幅、視線や言葉と言葉の間の置き方まで全部舐めるように感じ取っていたかもしれません。

外見年齢は7~10、実年齢は200歳以上。

 

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■ダグラス・ローレンス

ヴィクターの父。エリノアの夫。不治の病により60歳で死去。

まだ町が今より賑わっていた頃から骨董商として働いていたと同時に、イーサンやエリノアと楽しい日々を過ごしていた。ダグが誰かと出かけると言ったら、大抵この2人が付いてくるのだった。

その実体が最後まで見えないので、日記や写真でしか生前の姿を確認することができません。家族の写真は大切に取っておいたみたいですね。

性格は物静かで真面目。外見は地味。それらの要素は息子にもしっかりと受け継がれている。普段は飲酒をしないが、この(↑)3人で集まる時は少しだけ飲む。本当に少しだけ。飲みすぎるとどうなってしまうか、彼自身が一番よく知っているからだ。

絵を描くことと音楽鑑賞が好きで、イーサンとはレコードショップで意気投合したのがきっかけで交流するようになった。ヴィクターに絵を(ちょっと熱心に)教えたのはダグラスである。その成果でヴィクターもそれなりに絵が上手い。しかしそれが裏目に出たのか、ヴィクターが喜ぶと思って買ってきた玩具に彼は目もくれずひたすら絵ばかり描くようになった。それを見たダグラスは複雑な気分になった、らしい。

 

■エリノア・ローレンス

ヴィクターの母。ダグラスの妻。交通事故により45歳で死去。現場からは万年筆だけが無傷で見つかった。

性格は明るく優しい。まさに母といった感じである。おそらくローレンス家で一番ヴィクターに触っていた。主に頬と頭を。

ダグラスとは対照に、運動や外出を好む。休日になるとダグを家の外へ引っ張り出そうとするが静かに断られていたようだ。また酒に強く、例の3人の中で最も飲む。のに、潰れない。

ダグラスが撮った写真の裏に愛用の万年筆で何かを書くのが趣味であった。また、あの結婚指輪を選んだのはエリノアである。

 

■イーサン・アークライト

ゲルトラウデの持ち主。ダグラスとエリノアの親友。

 自信たっぷりで常にテンションが高め。スキンシップが好き。ゲルトを演奏することも彼にとってはそれの一種であり、彼女と自分を喜ばせるために音楽を奏で続ける、というのが彼がピアニストとして活動をする理由である。若き天才ピアニストという肩書のおかげで数十人の女性から求婚されたことがあるが、彼の恋人はただ1だいなのでどれも断っている。幼少の頃よりゲルトラウデに触れていたため、彼女への愛着は並のものではない。そのせいか、彼の演奏はよく『官能的』と評される。

明るくひょうきんな性格で、酒に酔うと最も手がつけられない。ダグラスはそのせいで過去に酷い目に遭っている。エリノアはそれを楽しい思い出、ぐらいにしか思っていないようだ。

 ゲルトのことを盟友、恋人、妻などと呼んで可愛がっていたことはダグラスもよく知っていたので、イーサン亡き後も彼はその意志を守り続けた。

 

■使用楽曲

骨董少女を制作するにあたり、たくさんのBGM素材を使わせて頂きました。どのシーンでどの曲を使ったかを記録していきます。(敬称略)

 

■第一章

町BGM:『死のオブジェ』甘茶(甘茶の音楽工房)

ゲルトとの出会い:『Autumn Step』作田京輔(DOVA-SYNDROME)

劇場BGM:『Joshua』Yusaku Kishigami(Presence of Music)

ステージから聞こえるピアノ:『君が眠るための即興曲』watson(MusMus)

イーサンとゲルトの最後の公演:『永遠の心』古根川広明(DOVA-SYNDROME)

 デリア登場:『Day』hotaru sounds(DOVA-SYNDROME)

 

■第二章

カルメンとの出会い:『Daphne』稿屋 隆(DOVA-SYNDROME)

博物館BGM:『Vǫluspá』yushi watanabe / concon(DOVA-SYNDROME)

カルメンの暴走:『Isolation ward』Yusaku Kishigami(Presence of Music)

デリア到着:『Mad Trick (Prod. By Mr.Kimy) 』Mr.Kimy(DOVA-SYNDROME)

 

■第三章

デリアの告白:『anemone』稿屋 隆(DOVA-SYNDROME)

図書館BGM:『Silence』Yusaku Kishigami(Presence of Music)

父との再会:『帰りみち』hotaru sounds(DOVA-SYNDROME)

エンディング:『Will』Yusaku Kishigami(Presence of Music)

 

ありがとうございました!

 

 

 

 

 

*1:たまにスケッチをしている。